相乗効果!?
いろいろと困ることの多いASですが、ヴァイオリンでは便利なこともあります。まず、暗譜が得意。特に「暗譜するぞー!」とか思わなくても、1〜2回弾けば覚えます。読譜も得意で、暗号みたいなフラジオレットの楽譜もすぐに読めるようになりました。(楽譜に書いてある音と実際に出る音が違うんですよね・・・私にはぜーんぜん読めません。) 弾いてる時に「肩を下げて!」と言うと必ず「何センチ?」と聞くので「そんなん知るか〜!」と私が怒ってバトルになるのが常でしたが、適当に「8センチ!」とか言うと「わかった!」と答えて肩が下がる。それを覚えておこうと思うとき、自分だったら何度もやって身体に覚えさせますが、ユイの場合はフセンに「肩を8センチ下げる」と書いて、譜面台に貼って終わり。練習中、横から「そこ違うよ!」とか言っても耳に入らないので、なるべく最初に注意事項を言うか、紙に書いて貼っておきます。そんなユイの練習方法はじーっと考えて、1〜2回弾いて、終わり。1人で練習させるとほとんど音が聴こえてこないので「ほんまにそれでいいん!?」と心配になりますが、弾けているので文句は言えず・・・。
「一発集中」トレーニングを積んだおかげで、レッスンでふにゃふにゃな音を出すこともなくなったユイ。カール・フレッシュD-durの1番〜8番とフラジオレットを無言で聴かれていたTK先生に、「次はD-moll!」と言われ、「終わりは来るのか・・・?」と思っていたD-dur、ついに上がり!!
ユイが研究に研究を重ねたクロイツェル23番も、もの凄い集中力で力演。これ、曲の最後がppの高音で「シ〜」と長く伸ばすのですが、弓が終わってもヴィブラートをかけ続け、目を閉じたままじっと余韻に浸るユイ。先生は毎回「よし!」とおっしゃってくださいますが、弾く度にやるので笑っちゃいます。
クロイツェルは順番通り進むのではなく、その時その時のユイの状況に合わせてTK先生が曲をセレクトしてくださり、先生がアレンジした練習方法でさらいます。技術的な問題点を解決するためにやっているので、曲の最初から最後まで弾くということはせず、今回はここからここまで、というふうに少しずつ区切ってやりますが、今回いただいた課題に至っては「やるのは4小節でいいから、一回一回、身体の動きをきちんとチェックすること!」とのこと。1つの曲で、こんなにいろいろな技術が身につくんだ!と毎回目からウロコなTK先生の練習方法ですが、最小限の練習で最大限の効果を生む効率の良さも半端ないです(゚Д゚;)!!
速いテンポとスピッカートなど、技巧的なヴュータン4番3楽章も、始めて3週間であらかた弾けるようになりました。こんなすばしっこい曲、一生弾けるようにならないかと思いましたが・・・。ピアノトリオの新曲、ハイドン:ジプシートリオも2回ぐらいさらっただけで、あっという間に弾けるようになりました。TK先生に1年間怒鳴られ続け(普段はめっちゃ優しいです←フォロー!)、コンクールの講評で指摘された変な姿勢を直し、本格的にソルフェージュを始めて、それらの相乗効果がじわじわ〜っと現れてきたように思います。やっぱ、「勝敗の差は上手い下手ではない!集中力だ!!」by私、だね!!!
それにしてもTK先生が弾いてくださったヴュータン4番3楽章の迫力と独創的な演奏、本当に凄かった・・・。あんな演奏、間近で聴いたら感動とか言ってる場合じゃなくて、呆然自失というか、発狂しそうというか、なんというか・・・。ほんと、死にます。そんなTK先生に今回、新曲を2曲もいただけました!早速ヤマハの年末セールで楽譜を買ってこよう〜っと(≧▽≦)♪