人気ブログランキング | 話題のタグを見る

カトクミメモ katokumi.exblog.jp

ケンチク&音楽修行中!


by kumi-is-happy

今年最後のコンクール②

ホール前でのバトルの後、とぼとぼと帰路についたカトクミ一家。電車の中でも散々すったもんだしたあげく、大阪の山の上にあるユイの従姉妹の家に着きました。明るい伯父さん・伯母さんから盛大なバーベキューで労をねぎらってもらい、従姉妹と一緒に花火やお芋掘り、虫取りを楽しんだユイ。ヴァイオリンのことは忘れて楽しい時間を過ごすことができました。

今年、3つのコンクールを経験して思ったこと。
どのコンクールにも必ず1人か2人は飛び抜けた演奏をする子がいて、こういった子たちがきっと、ソリストに育っていくのだろうなぁーと実感しました。生まれつきの才能なのか、日頃の努力なのか、親や先生の工夫の賜物なのか?ユイには到底追いつけないな・・・と思いました。何をやるにも超スローペースなユイは、ヴァイオリン以外の多くのことをあきらめ、「早く!早く!」とお尻をたたいてひたすら練習しても、箸にも棒にも引っかからない。なんとも情けないやら、ユイがかわいそうやらで、母はキレてしまいました。(キレたらもっとかわいそうなんですけどね・・・)

どんなこどももコンクールに挑戦していい。けれど、親はこんな人しか参加してはいけません!
①自分のこどもの演奏に、無条件で感動できる人。
②コンクール体験を好奇心と冒険心で、楽しく捉えられる人。

ユイが1/8の楽器を持って「狩人の合唱」を弾いた発表会から、ヴィヴァルディのコンチェルト、ヴィオッティの23番、バッハの1番、モーツァルトの3番、プレリュードとアレグロ・・・一度だって完璧な演奏なんてなかった。けれど母はユイのどの演奏にも心から感動し、演奏後のユイを手放しで褒めました。ところがコンクール挑戦を始めてからは、「ミスした!」「できなかった!」「音程が変!」と思うばかり。ユイに「どうだった?」と聞かれても、「お母さん、ユイの演奏がいいかどうかわからなくなってしまったんだよね・・・」としか答えてあげられなくなりました。一生懸命頑張って演奏しても、一番喜んでほしい人に喜んでもらえない。それはこどもにとって、とても辛いことだろうなーと思います。

時間が経つと「いったい何であんなにアツくなる必要があったんだろ!?」と自分でも不思議になりますが、原因は私がひたすら「単純バカ」なせい。ケンチクをやっていた頃、普段は全く勉強しないくせに、コンペになると連日1時間しか寝ず、カップラーメンしか食べずに作品を作って受賞したりしていました。コツコツ・のんびり型のユイとは正反対のタイプ・・・💦 正直、ユイをコンクールに出すより自分が出た方が気が楽です(弾けませんけどね)。

そんな単純バカ母&KYユイがバタバタと勝手なことばかりしているのを、いつも静かに見守ってくださっているのがヴァイオリンのT先生です。今回も落ち込みメールを送った母に「今年から受け始めたユイグループは、まだコンクール1年生なんですよ」というお返事をくださいました。焦らず、ユイの才能の有る無しを決めつけず、これからの時間にゆだねること。そんな内容に、T先生の人間の大きさを感じました。歴代の先生をイラッとさせてきたユイのマイペースぶりを矯正することもなく、できた時には「今日は早く準備ができたね」など、一言褒めてくださる。夜のレッスンでユイがアクビを連発しても、辛抱強く教えてくださる。私たちがやりたいことには全力で協力してくださり、その結果が出ずに凹んでいるときには「大丈夫ですよ」と言ってくださる。本当に、素晴らしい先生に出会えて良かったです。

バタバタな日々が終わり、ようやくユイのお誕生日プレゼントがやってきました。
今年最後のコンクール②_f0012413_9265659.jpg

by kumi-is-happy | 2015-10-11 23:59 | ヴァイオリン