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カトクミメモ katokumi.exblog.jp

ケンチク&音楽修行中!


by kumi-is-happy

弓、購入!

ヴァイオリンをサイズアップしたユイ。楽器をお借りして試奏したとき弓も一緒にお借りしましたが、3/4の弓は長い長い。全然使えてない&長い弓を振り回すので危ないということで、弓はまだまだ1/2を使おうという計画でした。けれど新しい楽器でロンカプを練習するうちに1/2の弓のヘナヘナ具合が気になり「やっぱり弓も買いましょう!」と、楽器と同じくヴァイオリン工房のTさんにお願いしました。

Tさんが選んだ弓は国産の「アルシェ」。フランスの名弓のレプリカを細部までこだわって作られているメーカーだということで、根っからの職人気質のTさんいわく「ここまでこだわっているということは、いい加減な作業はしてないはず!」とのことでした(^^)

Tさんの工房へ伺うと、そんなアルシェの弓が3本。Tさんが好きな「ペカット」モデルと「サルトリー」モデルの弓がありました。ペカットは弓先がマサカリ型。サルトリーはスワン型で、スティックが流線型(細い!)。早速ユイの楽器で試奏・・・してくださるのはTさん。Tさんはヴァイオリンの演奏もプロ級で、あちこちのアマオケの助っ人として東奔西走されています。なので演奏する側の気になるポイントもよくわかってくださいますし、仕入れた楽器はたとえ安価なスズキの分数楽器でさえ、バラしてチェックし、ご自分で演奏して調整されます。Tさんが製作中の弓も見せてくださいました。最初は厚さ3cmぐらいのただの板!それをカットして、曲げて、鉋をかけて・・・。完成までに40時間ほどかかるそうです。え!?40時間でできるの?(40日ぐらいかかるかと思った・・・)細かな手元の黒檀部分や、薄い銀の板の加工も、既製品を使わず全部手作業で製作されるとのこと。一応木工科卒の母にも、想像できない精密な作業です??

Tさんオススメの「ペカット」モデルでしたが、ユイの楽器は「サルトリー」で弾いた方が明るい音がします。ということで、サルトリーモデルをグレード違いで2本、お借りしました。家に帰ってユイに弾かせてみると、以前ほど長すぎる気がしません。こんな短期間で身長伸びた!? 母はすっかり上級モデルの弓が気に入りました。苦手なスピッカートもこの弓を少し握って弾くと、スイスイのピンピン! その日から何時間も練習に使い、これはもう購入するしかない! レッスンでT先生にもみていただいて、無事に新しい弓をゲットしました〜✨

この弓、すごくカッコイイんです!弓先がすごく細くてシュッとしているし、持つ部分の「巻き線」が銀一色じゃなくて、模様付き(材質は何だろ?)。T先生が「2本しかみないで決めていいんですか?」と言いたそうでしたが、気に入ったので良し!

早速新しい弓でレッスンをしていただきました。クロイツェル28番、やけにカッコイイコードがあるなあーと思っていたら、ユイが音を読み間違えていました(>_<) 宗教音楽みたいな厳かな音の流れ・・・と陶酔して弾くユイに「神が降りてきましたね!・・・でも、残念ながら別の音です」とおっしゃったT先生の言葉がおかしくて、いつまでもユイとウケていました(^^)

「タダ者じゃない感じがしますね!」とTさんも太鼓判の楽器&弓
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by kumi-is-happy | 2015-06-21 06:59 | ヴァイオリン