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ケンチク&音楽修行中!


by kumi-is-happy
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96歳のチェリスト

映画「自尊を弦の響きにのせて〜96歳のチェリスト 青木十良〜」を観てきました。最終日というとこもあり、オーディトリウム渋谷では、入りきれない人たちのために通路にまで椅子を追加しての上映となりました。

十良さんの天真爛漫な笑顔と穏やかな物腰。若いチェリスト・堀江牧生さんに向かって「今日は何を弾いてくださいますか?」と言われる丁寧な話し方。ソルフェージスクールでの室内楽の指導にも「ハッハッハ!全然合いませんねぇ〜!」と楽しげに笑われる。その後、十良さんの一言一言で全く違うものへと変わっていく音楽。その言葉のすべてをメモに取りたいと思うほど、深くて面白くて味わい深いのです。

85歳で「第六番」を初録音され、「第五番」「第四番」と今も取り組み続けるバッハの無伴奏チェロ組曲。たった1人で曲に向き合い、何年もかけて完成させていく姿。「シャンパンの泡のような音を出したい」という十良さん。一つ一つの小さな泡のような音まで大切に大切に弾いておられるのがCDを聴くとよくわかります。96歳の現在、自分の目指す音楽がフランス語の「エレガンス」にあることを発見したという。「フランス語の「エレガンス」という言葉の根底にあるのは、「自尊」です。日本語の「気品」「品格」にも通じるものだと思います。」

ヴァイオリニスト森悠子さんのユニークな演奏スタイルも、素敵でした。音楽に「決まり」はないんだな!好きなように弾いていいんだな!自分の音楽をやればいいんだな!と感じることのできる映画でした。ユイが大きくなったら絶対に見せたいと思います。

感動のあまり、全ての雑用を投げ打って音楽を追究したい・・・と心が10代に戻ってしまった中年主婦なのでした。
by kumi-is-happy | 2012-04-27 09:57 | 音楽